1: 1 投稿日:2015/08/29(土) 20:02:34.57 ID:WlKOkSkS0NI
スペック

大2
ブサメン

彼女
同い年
天使、神、仏

2: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/08/29(土) 20:03:34.96 ID:Bak1wU9e0NI
大仏みたいな顔の彼女とか羨ましくないわ

3: 1 投稿日:2015/08/29(土) 20:04:11.47 ID:WlKOkSkS0NI
>>2
性格がな

8: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/08/29(土) 20:08:52.59 ID:sCO0vQr60NI
>>2
ワロタ

4: 1 投稿日:2015/08/29(土) 20:05:25.19 ID:WlKOkSkS0NI
誰もいないのかな?
まあ、初スレなんで温かく見守ってくれ。

5: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/08/29(土) 20:05:54.42 ID:7KHM9oye0NI
続き聞かせて

6: 1 投稿日:2015/08/29(土) 20:06:23.40 ID:WlKOkSkS0NI
じゃあ書いてく

俺たちが出会ったのは2年前だ、ということになっている。もうすぐ2周年の記念日を迎える。

7: 1 投稿日:2015/08/29(土) 20:07:18.14 ID:WlKOkSkS0NI
なっている、というのはなにも記憶をなくした彼女に思い出させたくない過去があって、それであえて嘘をついているというような、ドラマにありがちな感動ラブストーリーがあるからではない。
そんなかっこいい理由だったら、何も恥じることはないけれど、本当の理由はもっと恥ずかしい、彼女にはとても言えないものだ。

9: 1 投稿日:2015/08/29(土) 20:09:27.22 ID:WlKOkSkS0NI
俺にとって、彼女と出会って2年目の記念日は彼女と出会って3年3ヶ月とあとちょっとの記念日だ。
つまり、俺は、彼女が俺のことを知る前から、一方的に彼女のことを知っていたということだ。
そして、恥ずかしながら、ずっと愛していた。完全な片想いだったから、愛しているなんて軽々しくは言えないかもしれないけど、本当に彼女が好きだった。

10: 1 投稿日:2015/08/29(土) 20:11:33.65 ID:WlKOkSkS0NI
人いないのかな?
まあこんなもんだよね。


俺が彼女を一方的に知ったのは、高校の文化祭でだった。俺の通っていた高校の文化祭では、吹奏楽部による演奏会が恒例のフィナーレとなっていた。

11: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/08/29(土) 20:12:13.55 ID:7KHM9oye0NI
>>9
一年以上片思いか、わかるよ辛い

12: 1 投稿日:2015/08/29(土) 20:14:18.78 ID:WlKOkSkS0NI
>>11
コメントありがとうございます。今でも思い出すだけで胸が熱くなります。


この演奏会は、はっきり言って退屈そのもので、俺は全く興味もなかったが、友達に無理矢理連れてかれ、嫌々演奏に耳を傾けていた。
普段音楽など全く興味もない友達がなぜ俺を付き合わせたのかというと、吹奏楽部に同学年で超可愛い女の子がいるらしいとの噂を彼が聞きつけたからだった。

13: 1 投稿日:2015/08/29(土) 20:16:43.39 ID:WlKOkSkS0NI
演奏会も進み、暫くすると、周りが急にザワザワし始めた。

「いよいよ来るぞ!」って、友達が叫んだ。

はっきり言って俺は女子に興味がなかった。
いや、本が好きで内気だった俺は女子と喋る機会など殆どなく、知らず知らずのうちにそう自分自身を納得させようとしていたのかもしれない。

14: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/08/29(土) 20:18:06.07 ID:7KHM9oye0NI
>>13
そんなに話題の人だったのwwwww

16: 1 投稿日:2015/08/29(土) 20:20:08.21 ID:WlKOkSkS0NI
>>14
読んでくれてありがとうございます。
男子なんてぶっちゃけそういう話しかしないじゃないですかw

しかし、その女の子が登場し、緊張しているのか、少し強張ったような笑顔でお辞儀をした瞬間、胸に稲妻が落ちたような、そんな衝撃に襲われたのを俺は忘れない。

それが俺にとっての彼女との出会いだった。

21: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/08/29(土) 20:23:09.86 ID:7KHM9oye0NI
>>16
修学旅行で首かしげながらはにかんで手振ってくれたクラスメイトに一目惚れして2年思い続けた過去を思い出した

26: 1 投稿日:2015/08/29(土) 20:30:15.15 ID:WlKOkSkS0NI
>>21
やっぱりそういう思いではいつまでも残りますね。

15: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/08/29(土) 20:19:36.99 ID:s4ClsoK60NI
文章キモすぎワロタ

18: 1 投稿日:2015/08/29(土) 20:21:31.32 ID:WlKOkSkS0NI
>>15
ちょっと小説風に書いてみたんです。読んで行ってくれると嬉しいです。

17: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/08/29(土) 20:20:50.61 ID:bgpN93Vm0NI
その彼女とやらは芸能人で言うと誰に似てるんだよ?

22: 1 投稿日:2015/08/29(土) 20:23:59.93 ID:WlKOkSkS0NI
>>17
芸能人はよく知らないけど、パフュームの髪が長い2人のうちの可愛い方に似てるかなって思います。

24: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/08/29(土) 20:26:51.81 ID:bgpN93Vm0NI
>>22
それどっちだよwwwwwwwwww
真ん中か後ろか

27: 1 投稿日:2015/08/29(土) 20:32:28.29 ID:WlKOkSkS0NI
>>24
たまに髪を縛っている?方です。

これが恋の始まり。
一目惚れなんてのは都市伝説だと思っていたから、いきなり恋に落ちてしまって、いろいろ戸惑った。

20: 1 投稿日:2015/08/29(土) 20:22:39.15 ID:WlKOkSkS0NI
その後は、ずっと放心状態で彼女を見ていた。
演奏会が終わって、友人が帰ろうと言ったのも気づかなかったほどだった。

彼女はフルートを演奏していた。小さな手で一生懸命にフルートを吹く彼女の真剣な面持ちもまたとてつもなく美しかった。

25: 1 投稿日:2015/08/29(土) 20:28:52.80 ID:WlKOkSkS0NI
帰り道、友達に「すげー美人だったな!あんな彼女がいたらいいな!」って話しかけられた。
俺は「別にフツーだろ」とか心にもない言葉を返していたと思う。
心の中では、あんな素敵な人と一緒にいられたらどんなに幸せだろう、なんて、普段の自分らしからぬことをたくさん考えていた。

28: 1 投稿日:2015/08/29(土) 20:34:09.45 ID:WlKOkSkS0NI
それからというもの、俺は朝起きた時から寝る時まで彼女のことばかり考えていた。
朝飯を食ってる時も、トイレに入ってる時も、いつでもどこにいるときでも彼女のことが頭に浮かんできて、どうしようもなかった。

29: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/08/29(土) 20:37:22.56 ID:7KHM9oye0NI
>>28
一見キチガイに見えるけど、実際これ
ほんとに頭おかしくなるんじゃないかと思うぐらいその子のことで一杯になる…

30: 1 投稿日:2015/08/29(土) 20:37:57.10 ID:WlKOkSkS0NI
休み時間は、トイレに行くふりをして、必ず彼女を見に行ってたし、わざと彼女のクラスでそのクラスにいた友達と騒ぐなんてこともやった。

31: 1 投稿日:2015/08/29(土) 20:38:59.54 ID:WlKOkSkS0NI
まあ結局恋する高校生の発想なんてこんなもんだわな。
効果なんてあるわけない。
彼女はいつ見に行っても少し派手な男と派手な女子数人と談笑していた。
彼女の笑顔は相変わらず美しかったけど、その笑顔を見るたびに、別世界の人間なんだな、って思い知らされた。

33: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/08/29(土) 20:41:04.49 ID:7KHM9oye0NI
いやあああぁぁぁぁあ
トラウマ蒸し返さないでえぇぇぇぇ

34: 1 投稿日:2015/08/29(土) 20:41:27.84 ID:WlKOkSkS0NI
見てくれてる人ありがとう。


彼女と同じクラスの友達があいつら付き合ってるらしいぜ、って派手な男子と彼女を指差して言ったので、俺はやっぱりそうだよな、なんて納得しながらも、どこかもどかしくて、すっきりしないような、そんな感情を覚えた。
胸が痛かった。こんなにも俺は恋しているのに、彼女は俺の存在すら知らないのだろう。それってなんか理不尽じゃないか?なんてとてつもなく理不尽なことを考えていたっけ。

35: 1 投稿日:2015/08/29(土) 20:43:40.53 ID:WlKOkSkS0NI
でも、それからはすっかりあきらめようと努力して、(努力とは言えないか)無関心を装ってた。
廊下ですれ違った時にチラ見する位。
でも、ふとしたときに彼女の笑顔を思い出してしまう、そんな切なくて苦しい毎日が続いた。
どうしようもないけれど、やっぱり自分に嘘はつけなかった。

36: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/08/29(土) 20:45:38.98 ID:0FD15Ec50NI
長い
三行で

38: 1 投稿日:2015/08/29(土) 20:47:12.32 ID:WlKOkSkS0NI
>>36
ここまでの説明は、
俺が
女神に
恋をした

読んで行ってくれると嬉しいです

37: 1 投稿日:2015/08/29(土) 20:46:08.62 ID:WlKOkSkS0NI
そんなこんなで1年間が過ぎ、また文化祭の季節がやってきた。
やっぱり彼女を忘れられない俺は、彼女をもう一度見に、吹奏楽部の演奏会に行った。
やっぱり美しい、やっぱり好きだって再認識させられたけど、どうすることもできなかった。

40: 1 投稿日:2015/08/29(土) 20:50:00.82 ID:WlKOkSkS0NI
文化祭が終わると、学校は一気に受験モードになる。
気づけば俺も高3になっていたのだ。
勉強は好きではなかった。

どこの大学に行くかなんて、はっきりと考えたこともなかった。テキトーでいいだろ、とかお決まりの台詞考えてた。

41: 1 投稿日:2015/08/29(土) 20:53:17.59 ID:WlKOkSkS0NI
読んでくれている人いないかな?



そんなとき、ふと彼女はどこの大学を目指しているのか気になった。

気になりすぎて友達に聞いてみると、「そんなこと知るわけねーじゃん。」とのこと。少し落ち込む俺。
「あ、でも、頭超いいらしいぜ!まさに才色兼備だよなー!」と別の友達。手がかりを掴めて少しほっとしたが、ますます、やっぱり高嶺の花だなって悲しくなりもした。

42: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/08/29(土) 20:54:43.17 ID:ZDs2661A0NI
はよ

44: 1 投稿日:2015/08/29(土) 20:56:15.45 ID:WlKOkSkS0NI
>>42
ありがとう。モチベになります。



放課後、俺は初めて職員室の横に貼ってあるテストの順位表を見に行った。
上から数えて、7、8番目に彼女の名前があったと思う。すげーって思って、またなんか落ち込んでそのまま家に帰った。

46: 1 投稿日:2015/08/29(土) 20:57:46.99 ID:WlKOkSkS0NI
家に帰ると、母親がずっと待っていた様子で、「どこの大学にするの?」って聞いてきた。
こういうのって良くも悪くもタイミングすごく合うものなんだよね。
当時の俺の成績は学年で60番くらいだったと思う。悪くもないが、特別良くもない。結局どこの大学に行くかという議論は平行線のまま終わり、とりあえず俺は塾に生まれて初めて通うことになった。

45: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/08/29(土) 20:56:47.60 ID:ZDs2661A0NI
それだけかよ
はよかけはよ

47: 1 投稿日:2015/08/29(土) 21:00:05.32 ID:WlKOkSkS0NI
>>45
頑張ります。



今思えば、その塾に行ったことが、俺の人生を変えたんだな。
暫くして、塾の説明会があった。
一番最初に、先生が大きな声で言ったことが俺は忘れられない。
「みんな熱くなってるか?大学受験は人生を変える一つの手段だ!夢を追って大学を目指すのもよし、好きな人を追って大学を目指すのもよし!勉強で人生を変えよう!」だった。
こちらが恥ずかしくなるくらいのその熱血ぶりに今までテキトーに生きてきた俺は衝撃を受けた。そして何よりも、「好きな人」っていう言葉に。

48: 1 投稿日:2015/08/29(土) 21:05:12.59 ID:WlKOkSkS0NI
そして、俺は決めた。
勉強して、彼女と同じ大学へ行こうと決意した。
まあアホなのが、彼女の目指している大学も知らないのにそんな決意をしたこと。塾の先生にも、明確な目標は言えず、とりあえず成績をあげてください!ってお願いして、俺は死ぬほど勉強した。

50: 1 投稿日:2015/08/29(土) 21:08:04.01 ID:WlKOkSkS0NI
辛くなったときは、彼女の笑顔を思い出して勉強を続けた。これも今思えば、アホ。同じ大学合格したところで、結局はなにもないだろうなんてことは一切考えなかった。
何か彼女と繋がっているそんなものが欲しかった。

51: 1 投稿日:2015/08/29(土) 21:13:27.98 ID:WlKOkSkS0NI
夏休みは1日14時間は勉強してた。若いっていいなあ。エネルギーが有り余ってる。

52: 1 投稿日:2015/08/29(土) 21:16:42.22 ID:WlKOkSkS0NI
マジで過疎ってるなw
長々とすいません
誰か読んでくれてますか?

53: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/08/29(土) 21:18:06.36 ID:0FD15Ec50NI
読んでるけど長い

55: 1 投稿日:2015/08/29(土) 21:19:59.17 ID:WlKOkSkS0NI
>>53
すいません
なんか書いてたら超大作になってしまいましたw

54: 1 投稿日:2015/08/29(土) 21:19:23.83 ID:WlKOkSkS0NI
そんなこんなで迎えた夏休み明けのテスト。
俺は確実な手応えを感じた。テスト返却が終わり、恒例の順位表が掲載されると、俺はすぐに見に行った。順位を見ると、なんと、彼女の名前の下に、俺の名前があったのだ。順位は20番くらいだったと思う。

57: 1 投稿日:2015/08/29(土) 21:21:49.86 ID:WlKOkSkS0NI
俺は幸せな気持ちで、塾へ行き、そして授業を終えて帰宅しようとしたとき、俺は目を疑うものを見た。
俺がいつも自転車を止めていたところは、影になっていて、周りから見えにくいのだが、そこで、一人の女の子が泣いていたのだ。

58: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/08/29(土) 21:22:20.95 ID:7KHM9oye0NI
大丈夫、読んでるよ

60: 1 投稿日:2015/08/29(土) 21:23:55.62 ID:WlKOkSkS0NI
>>58
ありがとうございます。

67: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/08/29(土) 21:30:35.13 ID:7KHM9oye0NI
>>60
勝手な話だがとても俺と似た状況を踏んでる用に思えた
好きだった人目指して定期試験頑張ったら順位100位以上上がって4位と3位で負けた
そういうのあると勉強も頑張れて一石二鳥だよな

68: 1 投稿日:2015/08/29(土) 21:32:17.39 ID:WlKOkSkS0NI
>>67
やっぱり恋のエネルギーは半端ないですよねw



俺は自分の動揺を抑えるのに必死で、でも、それ以上に泣いている彼女を守ってあげたいとか、そんな気持ちが生まれてきて、緊張は収まり、励ますために大丈夫、大丈夫って繰り返してた。
ここでそんな感情が生まれたのは、いつも彼女のことを考えていたおかげだと思う。

61: 1 投稿日:2015/08/29(土) 21:24:24.38 ID:WlKOkSkS0NI
俺はその場を立ち去ろうと思ったが、心配になって、やっぱり勇気を出して、話しかけた。

62: 1 投稿日:2015/08/29(土) 21:25:26.77 ID:WlKOkSkS0NI
その女の子は少しビクッとした後、顔を上げた。
今度は逆に俺がビクってなった。それは、俺が恋していた彼女だったのだ。

65: 1 投稿日:2015/08/29(土) 21:28:05.91 ID:WlKOkSkS0NI
初めて近くで見る彼女は、いつもと少し感じが違っていた。
どこか子供っぽいというか、まあ泣いていたからかもしれないけれど。
いつも笑っていた彼女の泣き顔を初めて見た俺は完全にきょどっていたと思う。一緒の塾なんて知らなかったし、とにかく焦りまくりで、一言も喋れなかった。

66: 1 投稿日:2015/08/29(土) 21:29:39.61 ID:WlKOkSkS0NI
「ごめんなさい。」と、にわかに彼女はつぶやいた。
泣くのをこらえるのに必死そうだったその声は、しかしやはり美しく、俺の聴覚をいたずらに刺激する。

69: 1 投稿日:2015/08/29(土) 21:33:53.12 ID:WlKOkSkS0NI
そこで、さっき自販機でお茶を買ったことを思い出して、(もちろん飲みかけじゃない!)彼女に手渡した。
彼女はペットボトルを両手で受け取ると、それで目を覆うようにして持ち、また泣き始めた。そんな仕草をされたら、こっちの身も持たない。可愛い過ぎて爆発しそうだった。

70: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/08/29(土) 21:35:08.02 ID:7KHM9oye0NI
>>69
完璧対応、素晴らしい

71: 1 投稿日:2015/08/29(土) 21:35:38.44 ID:WlKOkSkS0NI
彼女が落ち着いてから、わけを聞くと、成績が落ちてきてしまい、目標の大学に入れるかどうか微妙になってきたということらしかった。
俺はどさくさに紛れて彼女の志望校を聞いてしまった。涙を見せた相手には躊躇いもなくなるのだろうか、彼女は素直に答えてくれた。

72: 1 投稿日:2015/08/29(土) 21:37:56.69 ID:WlKOkSkS0NI
「俺もそこを目指してるんだ。でも、俺も厳しくて…。」って俺は嘘をついた。「でも俺は諦めたくない!まだ時間はあるんだから最後まで諦めないで頑張ろうよ!」って自分らしくない言葉も口から次から次へと飛び出た。

73: 1 投稿日:2015/08/29(土) 21:39:04.43 ID:WlKOkSkS0NI
今思えば、あの時、恋で俺は少し強くなれていたのかもしれない。
彼女に嘘をついたのは申し訳ないけど、兎に角彼女を励まそう元気づけようって必死だった。

74: 1 投稿日:2015/08/29(土) 21:39:50.37 ID:WlKOkSkS0NI
帰り道が途中まで同じだということも分かって、俺は自転車を押して彼女と一緒に帰った。
ただただ彼女が心配で、彼女に笑っていて欲しくて、俺は冗談などをなりふり構わず喋りたくった。

76: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/08/29(土) 21:41:19.93 ID:7KHM9oye0NI
>>74
なんだ1はコミュ障じゃないのか

78: 1 投稿日:2015/08/29(土) 21:44:15.31 ID:WlKOkSkS0NI
>>76
どもりまくりのコミュ障です。でも、あの時は必死になんとか頑張りましたw
友達のギャグとか借りて、今思えば恥ずかしいですw

75: 1 投稿日:2015/08/29(土) 21:41:01.23 ID:WlKOkSkS0NI
コミュ障の俺は汗が尋常じゃなかった。家に帰って下着を見たら、脇汗で下着が黄色くなってたほどだった。
生きている心地がしなかったけど、その努力の甲斐あって、心なしか最後の方には彼女も笑顔になってくれてたと思う。
夕焼けの余韻が残る空を見上げて俺はこの瞬間がずっと続けばいいな、なんて思ってた。

77: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/08/29(土) 21:43:05.36 ID:7KHM9oye0NI
>>75
ああ、すまん、被って誤爆した
そういう経験するとコミュ障さらっと治ったりすんだよなぁ
甘いわぁ…

79: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/08/29(土) 21:44:32.00 ID:ZDs2661A0NI
ながいよお

82: 1 投稿日:2015/08/29(土) 21:45:49.87 ID:WlKOkSkS0NI
>>79
本当ですよね。すいません。
読んでくれてありがとうございます。

80: 1 投稿日:2015/08/29(土) 21:44:41.21 ID:WlKOkSkS0NI
そして別れ。普段は気が滅入るほど時間がかかるように感じる帰路もあっという間に終わりに近づいていた。
俺が別れの挨拶をすると、彼女が俺の名前を呼んだ。
なんだと思って振り返ると、彼女はケータイを小さな両手に抱えるように握りしめていた。

83: 1 投稿日:2015/08/29(土) 21:46:11.29 ID:WlKOkSkS0NI
「今日は本当にありがとう。今日のお礼がしたいので、メールアドレスとか、いいですか?」彼女が少し照れながら切り出した。
俺は 呆気にとられていたけど、なんとか、バーコードリーダーのやり方を思い出して、メアドを交換した!メアド交換なんて発想がなかった俺はこれだから童貞野郎のままなんだなとか思った。
彼女はもう一度お礼を言い、去っていった。

84: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/08/29(土) 21:46:17.65 ID:PIAoAwN70NI
よんでるぞー

88: 1 投稿日:2015/08/29(土) 21:47:45.97 ID:WlKOkSkS0NI
>>84
ありがとうございます。
励みになります!

89: 1 投稿日:2015/08/29(土) 21:48:53.85 ID:WlKOkSkS0NI
俺は嬉しくて嬉しくて、自転車を全力で立ち漕ぎして家への最後の登り坂を自己ベストのタイムで登り終えた。
叫びたくなったから喉が枯れるまで叫んだ。周りには人がいたから、きっとキチガイって思われてたと思う。でも、本当に胸が熱くって熱くってたまらなかった。

90: 1 投稿日:2015/08/29(土) 21:49:46.62 ID:WlKOkSkS0NI
その日は勉強なんて手につかなかった。
夢の中なんじゃないかと思ってシャーペンを手にさしたら、シャー芯が取れなくなってしまった。今となってはこの勲章もいい思い出。

91: 1 投稿日:2015/08/29(土) 21:50:50.63 ID:WlKOkSkS0NI
数週間後、お礼として、彼女と一緒に食事に行った。
まあ、そこでは普通に大学の話とかしてたと思う。彼女も志望を下げないそうなので、安心した。
女性との食事なんて初めてで怖かったけど、それ以上に彼女に会える嬉しさが大きすぎて、躊躇いもなかった。

92: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/08/29(土) 21:50:59.00 ID:7KHM9oye0NI
という夢をみた

97: 1 投稿日:2015/08/29(土) 21:52:46.17 ID:WlKOkSkS0NI
>>92>>93
自分でも信じられないです。
こんな事が起こったからこそ彼女は運命の人なんじゃないかって思ってます。

93: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/08/29(土) 21:51:11.20 ID:ZDs2661A0NI
こんなことってある

98: 1 投稿日:2015/08/29(土) 21:53:22.36 ID:WlKOkSkS0NI
だけど、失敗したのが、店の選択。帰り道の適当な定食屋を俺は選択してしまったのだ。後で友達に自慢したら、お前それ振られるぞって怖いこと言われて、ちょっとビビってた。
お礼なので、彼女に少しだけ甘えて、あんみつだけ奢って貰った。あの味は忘れられない。

99: 1 投稿日:2015/08/29(土) 21:55:09.66 ID:WlKOkSkS0NI
あと少しなので、付き合って下さい!
読んでくれてる人、ありがとう




その後は、勉強の邪魔になるかななんて少し怯えつつも、俺は我慢できずちょくちょくメールしていた。
それでもさすがに受験本番が近づくにつれてメールの頻度も減って行った。
ただ、センター試験前のメールと2次試験前は彼女から激励メールが来て、俺は彼女の笑顔を思い出して、それが最高のお守りになった。

100: 1 投稿日:2015/08/29(土) 21:56:20.48 ID:WlKOkSkS0NI
結果は2人とも合格。メールで祝いあった。
また食事にも行った。またあの定食屋に。彼女は前回と同じ生姜焼き定食を頼んだ。ここまでくると、彼女のする事なす事全てが可愛く思えて、彼女が生姜焼き定食を頼んだだけでも可愛いって胸が熱くなった。

101: 1 投稿日:2015/08/29(土) 21:57:48.28 ID:WlKOkSkS0NI
彼女とはたわいもない話が続いていたけれど、彼女が突然、「あの時、俺君と会えなかったら、私はどうなっていたんだろう。
あの時、助けてくれて、本当にありがとう。」なんて言うもんだから、俺はなんだか泣きそうになって、水を一気飲みしたら噎せた。
心配してくれる彼女。さすがのムードクラッシャーの俺。
折角のいい雰囲気をぶち壊してしまった。

102: 1 投稿日:2015/08/29(土) 21:59:13.59 ID:WlKOkSkS0NI
でもこの時、ずっと彼女を守り続けたいなんて思いが生意気にも俺の全身を駆け巡って、もうそれしか考えられなくなった。
そして俺は決心した。今日、彼女に告白しようと。

103: 1 投稿日:2015/08/29(土) 22:00:05.16 ID:WlKOkSkS0NI
しかし、決心した後がヘタレの本領発揮時間である。
食事を終えても帰り道が始まっても、告白の言葉は喉につっかえて出てこなかった。

104: 1 投稿日:2015/08/29(土) 22:02:23.27 ID:WlKOkSkS0NI
あの電柱を過ぎたら切り出そう、あの橋をくぐったら今度こそ、なんて考えている間に、いよいよ別れる場所に着いた。
彼女は俺にお礼を言って、またね!って手を振ってまた前と同じように駆け出した。俺も力なく手を振って応えた。

105: 1 投稿日:2015/08/29(土) 22:03:05.83 ID:WlKOkSkS0NI
彼女の背中が遠くなっていく。その姿もたまらなく美しい。でもどんどん胸が痛くなっていく。

106: 1 投稿日:2015/08/29(土) 22:03:36.37 ID:WlKOkSkS0NI
俺は胸の痛みに耐えられなくなった俺はもうどうにでもなれって思ってヒューズが切れたように彼女の名前を叫んだ。

107: 1 投稿日:2015/08/29(土) 22:04:59.06 ID:WlKOkSkS0NI
その叫びに驚きながらも、彼女はおもむろに振り返る。
「好きです!付き合って下さい!」ってもう一度叫んだ。
いろいろと台詞は考えたけど、もうこれしか出てこなかった。もう頭も真っ白だった。

108: 1 投稿日:2015/08/29(土) 22:05:42.03 ID:WlKOkSkS0NI
彼女はゆっくりと歩いてこっちに向かってくる。
好きだって叫んだ後、真っ白な頭はどんどん後悔の色に染まっていった。
早すぎたんじゃないか?高嶺の花だろ?なんて後ろ向きな事しか思い浮かばなかった。

110: 1 投稿日:2015/08/29(土) 22:06:54.45 ID:WlKOkSkS0NI
しばらくしてようやく彼女が俺の前に到着した。
俺はもう泣きそうだった。
でも彼女も何処と無く泣きそうで、俺はもう状況が全く飲み込めなかった。

111: 1 投稿日:2015/08/29(土) 22:08:31.22 ID:WlKOkSkS0NI
あと本当に少しなので読んでって下さい!


彼女はにわかに小さく頷いて、「私も俺君が好きです。」って呟くように言った。
俺はもう死んでもいいなって思って、でも死んだら彼女を守れないななんて思って、もう最高の気分だった。

112: 1 投稿日:2015/08/29(土) 22:09:26.00 ID:WlKOkSkS0NI
それから2人で公園に行ってしばらく話した後、彼女を家まで送って俺も帰った。

113: 1 投稿日:2015/08/29(土) 22:10:36.35 ID:WlKOkSkS0NI
彼氏がいるかもしれないなんて気にしてる余裕はなかった。彼女が好きで好きでたまらなくて。
後で知った話だが、彼女は前の彼氏とは彼女が俺と出会った時にはすでに別れていて、あの時は相談する相手もいなかったらしい。
これが奇跡かこれが運命かって思ったね。

114: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/08/29(土) 22:12:24.97 ID:g/lQ9j+40NI
元カレいる女と付き合って嫌じゃないの

116: 1 投稿日:2015/08/29(土) 22:14:26.64 ID:WlKOkSkS0NI
>>114
彼女が真剣に付き合ってた人だったらしょうがないです。それも含めて、彼女なのですから。

115: 1 投稿日:2015/08/29(土) 22:12:46.23 ID:WlKOkSkS0NI
まあそんなわけでその後も彼女と愛を交わし合って、時々喧嘩もするけど、幸せに暮らしている。
片想いしてた時の思いでは彼女に言うつもりはない。あの熱い思いは、痛みも含めて俺の宝物で、彼女に言ったらなんだか消えてしまいそうだから。


以上です。
読んでくれた人ありがとうございました。

117: 1 投稿日:2015/08/29(土) 22:15:54.22 ID:WlKOkSkS0NI
本当に長々とすいません。
最後まで読んでくれた人、いるかな?


質問あったら答えます。

118: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/08/29(土) 22:19:31.41 ID:7KHM9oye0NI
乙、いい話だった
幸せにな

119: 1 投稿日:2015/08/29(土) 22:20:54.24 ID:WlKOkSkS0NI
>>118
ありがとうございます。

120: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/08/29(土) 22:21:36.11 ID:DRI8VZhy0NI
記憶がどうこうの所をもうちょい詳しく

121: 1 投稿日:2015/08/29(土) 22:22:15.02 ID:WlKOkSkS0NI
>>120
すいません、どの辺りですか?

122: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/08/29(土) 22:22:24.71 ID:DRI8VZhy0NI
ごめん適当に読んでてミスったわ

124: 1 投稿日:2015/08/29(土) 22:23:33.56 ID:WlKOkSkS0NI
>>122
読んでくれたありがとうございます。

123: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/08/29(土) 22:23:19.06 ID:7KHM9oye0NI
読み飛ばしてたらすまない
それは1の初カノ?

127: 1 投稿日:2015/08/29(土) 22:24:55.89 ID:WlKOkSkS0NI
>>123
初カノです。
最初は本当にどうしたらいいのか分からなくて、戸惑ったことが多かったです。

125: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/08/29(土) 22:24:18.40 ID:ZDs2661A0NI
いま大学二年生か?

128: 1 投稿日:2015/08/29(土) 22:26:08.72 ID:WlKOkSkS0NI
>>125
そうです。夏休み暇してます。

126: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/08/29(土) 22:24:43.05 ID:K2k5c8Vw0NI
3年間本当に好きすぎてどうしようもなかった女の子を嫌いな先輩に取られた俺に一言お願いします

129: 1 投稿日:2015/08/29(土) 22:28:08.31 ID:WlKOkSkS0NI
>>126
男なら
自分で彼女を
振り向かせ

本当に辛いと思うけど、諦めなかったらチャンスはある!

131: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/08/29(土) 22:30:39.96 ID:HzUytvWAdNI
大学どこ
マーチ以上?

132: 1 投稿日:2015/08/29(土) 22:32:20.41 ID:WlKOkSkS0NI
>>131
多分マーチ以上?だと思います。
高校がそんないいところではないです。

133: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/08/29(土) 22:33:38.83 ID:fdl4pGnf0NI
社会人になってすれちがって彼女が会社の先輩あたりと結婚したらもう一度スレたててくれよな

あとその予行練習に秒速5センチメートル観るように

134: 1 投稿日:2015/08/29(土) 22:35:56.95 ID:WlKOkSkS0NI
>>133
なんか不吉なこと言わないでください...lex
実は僕も完全に僕の片想いから始まった恋なので、不安があるんです…
本当に僕でいいのか、なんて時々思っちゃいます...

137: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/08/29(土) 22:41:19.52 ID:7KHM9oye0NI
2年というとまだ安心はできないけど、そういう流れなら他のリア充よりはかなり結束強くなれる気がするよ

140: 1 投稿日:2015/08/29(土) 22:43:53.82 ID:WlKOkSkS0NI
>>137
ありがとうございます。
いろいろ不安はあるけど、その言葉を信じて、これから彼女のことをしっかり守って行きたいです。

139: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/08/29(土) 22:43:48.69 ID:I2Xq6ttvdNI
可愛い子にこくれたんだけど
元カレの存在がきになって付き合うか迷ってます
どうしたらいいですか

141: 1 投稿日:2015/08/29(土) 22:46:24.05 ID:WlKOkSkS0NI
>>139
人ってみんなそんなもんじゃないですか?出会ったり別れたりを繰り返して成長していく。だったら今のその子があるのは、元カレの存在のおかげでもあるわけで、その子が好きならそれも含めて認めてあげるべきだと思います。

引用元: "http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1440846154/"